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8.証拠金と証拠維持金率

FXは、証拠金と呼ばれる担保をFX取り扱い業者に開設した口座に預託して行う証拠金取引です。
証拠金は、日本円のみ受け付け可能であり、外貨や株式等の有価証券は、証拠金として認められないのが一般的です。
FX口座に預託する証拠金の額には、最低ラインが設けられていて、この額は各FX取扱い業者によって異なり、また、取引対象の通貨ペアによっても異なります。
各FX取り扱い業者は、証拠金の額を取引額の概ね2~5%に設定しています。
この額を必要証拠金と呼んでいます。
例えば、1ドル80円の為替得レートの時、1万ドルを購入する場合では、総額80万万円の取引をすることになるので、最低証拠金ラインである必要証拠金額は、80万円の2~5%である1万6千円~4万円になります。
また、FX取引の特徴は、レバレッジがかけられることですが、もし、4万円の証拠金で80万円の取引をした場合は、レバレッジ20倍になります。

FXでは、この必要証拠金以外に知っておかなければならない証拠金の知識があります。
それは、証拠金維持率と呼ばれる言葉です。証拠金維持率とは、実際に取引している金額に対する証拠金残高の割合のことを言います。
FXでは、反対売買等を行わず決済しない場合は、ポジションは維持され利益も損失も確定しませんが、もし現時点で決済したなら発生するであろう利益を含み益、また、損出を含み損と言います。
証拠金維持率は、この評価損益を通算して、必要証拠金に対する証拠金残高の割合を示す比率です。
例えば、必要証拠金が4万円の取引で、その時点で為替レートが1ド80であった場合で、証拠金4万円、20倍のレバレッジで1万ドル(80万円分)を買ったとします。
その後、為替レートが1ドル82円になると、1万ドルが82万円の価値になり、2万円の含み損が発生します。
そこで、4万円の証拠金から2万円含み損が差し引かれ、現状の証拠金額の実質は2万円になっています。
これによって、証拠金維持率は、2万円/4万円となり、証拠金率は、50%になります。
通常、一般的に証拠金維持率は、50%以上を維持するよう各FX取り扱い業者は決めているので、もし50%を割ると、証拠金を追加し、証拠金維持率を引き上げるか、または、ポジションを決済してするかどうかを警告するマージンコールがかかります。
このマージンコールに投資家が応じない場合は、強制決済となり、投資家の意思に関わらず決済されます。
証拠金額や証拠金維持率は、各FX取り扱い業者で異なるので、取引前にその業者のシステムを十分理解しておくことが重要です。